倉俣史朗、そして終わりのない悲しみ

水曜日, 07. 2. 2008  –  Category: ネタ

Penがまた倉俣史朗の特集をやっていたので思わず買ってしまった。
4,5年前も全く同じ表紙で特集してなかったか? そしてそれも私買った気がするが。

Pen (ペン) 2008年 7/15号 [雑誌] Pen (ペン) 2008年 7/15号 [雑誌]

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デザインだのアートだのにちっとも興味が無くなって久しく、雑誌も全然買わなくなったが、なぜかコンビニでほかの雑誌に隠れて表紙の上のほうだけ見えたそのさらに端っこにミス・ブランシェのアクリルの欠片が見えた瞬間手に取っていた。
ミス・ブランシェはミス・ブランチと表記することのほうが多いみたいなんだけどなんとなくフランス語風に読みたい。
倉俣史朗にはメランコリックでアンニュイなおフランスの空気がよく似合う。
多くのデザインフェチ同様、私もミッドセンチュリーやモダニズムからデザインにハマった口で、less is moreという言葉を(今でも)信じている。でも、倉俣史朗は別だ。
たぶん80年代日本に金が余っていたころによく見かけたせいで、彼の商店建築とか見るとバブリーな香りがしてププッと笑ってしまう感じを抑えられないんだけどもそれでもやっぱり魅力を感じてしまう。
個人的見解では、倉俣史朗の作品は全力でメランコリーを肯定してくれるからじゃないかと思っている。
モダニズムのストイックさはもちろん、ポストモダンもその華美さはあくまでモダニズムのカウンターとしてのもので、決してメランコリックなものではなかった。メランコリックっていう表現が適切か自信ないですが。
そしてまたグランジ以降の音楽シーンも肉体性の復権とかなんとかいって、抒情的なだけの音楽は馬鹿にせねばならないみたいな空気が続いてきた。
年齢的にももう高校生じゃないんだからそんな青臭いこと言わずに、みたいになってくる。
でも、そうじゃない。それだけじゃない。
誰かにずっとそう言ってほしかったのだと思う。
さて、話は全然変わる。以下追記。


倉俣史朗リスペクトのクリエータたちのコメントみたいなページでとある建築家がのっていたのだけど、名前にどうも覚えがある。
経歴を見てみると前のダンナの同級生だ。(多分。じゃなきゃ後輩)
そこでなんかすごく悔しい感じがしたんだよ。
それでわかった。ようやくわかった。
ああ、あの男はオトコとしては耐え難い存在となってしまったけど、デザイナーとしての、写真家としての、そして建築家としての彼のことはいまだに好きなのだと。というか、彼の生み出す作品のことはいまだに好きなのだ。
硬派で批評精神に溢れ、パラダイムをひっくり返しはしないけど、ぺろっとめくりあげてみせるような。まるでスカートめくりにハマっている小学生男子みたいなお茶目さを隠しきれない。
そしてもっと言ってしまうならば、最初から恋などしていなかったのだ。
私はあくまで彼の作品に恋していただけなのだ。
それを認めてしまったら急に楽になった。
なんだ、そういうことか。

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2 Responses to “倉俣史朗、そして終わりのない悲しみ”

  1. Sani-T Says:

    ぬおーっ、なんだ、そーゆーコトになってたのね!(←おそっ)
    そうかそうか。
    なんかすごい話だな。そして感覚はわかるよ…うな気がするよ。
    何かうまいコメントできなくてゴメンだけど踏み逃げは嫌なので一応書いてみたりした。
    強く生きるんだぞー。

  2. psi Says:

    ああ、言ってなかった(書いてなかった)ね、そういえば。
    いや、自分でも8年近く耐えたモノに今更限界が訪れた原因がよく分からなかったし、いつから別れたのかも良く分からないようなアレだったのでタイミング逃したつーか。
    自分でも仁義を欠いていたと思うので罪悪感あったし。
    あ、ちなみに当サイトは踏み逃げとかこれっぽっちも気にしませんというか踏み逃げって言葉自体おかしいと思ってるから。逃げってなに逃げって。人を轢いたら逃げちゃ行かんけど閲覧してくれた人を犯罪者みたいに。
    まあ、素通りできないSaniの性分のことを言っているだけだと思うんだけど、コメントみて勘違いするほかの人がいたら困るので一応言っといた。

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