ロールプレイング

日曜日, 06. 29. 2008  –  Category: 日常

コミュニケーション強者とはこういう人を言うのだろう。
これなんてミスターI社(psiも半分中の人なのでイニシャル表記&間接引用させて頂きます)www
娘さんがイジメにあった件の記事読んだときも思ったけど。
ほかの会社のことはわからないので、国内の大企業や、大企業じゃなくても外資の会社とかは大体そうなんじゃないかと想像するだけですが、Iさんってこういう人をロールモデルとする風潮が全社的にある会社なんだよねー。
まず営業系・技術系に関わらず新入社員研修では一年間かけてみっちりそういう企業風土というか、考え方を仕込まれる。洗脳といってもいい。プレゼンテーション技術からネゴシエーションスキル、コミュニケーションスキル、チームビルディングとかまあそういうヒューマンスキル系の研修がテンコ盛りだ。
しかも座学は一部だけで、基本ロールプレイ、ロールプレイ、ついでまたロールプレイだ。
新入社員研修が終わった後は技術系の社員にはもうそういうの関係ないかと思いきや、入社三年目までにこれを受けとくべし研修一覧みたいのがあってそれもチームワーク研修とかコミュニケーションスキル研修とかが中心だし、メンタリングはどうあるべきかとかそういう感じの集まりもしょっちゅうある。いやいやいや、なんかこう、データベースなんたらとか、メインフレームなんとかとかそういう研修やろうよ。
そんで中堅以上になったら今度はコーチングの研修とかそういうのだ。いつまでやんのwwww
さらにこの会社、仕事できるだけでなく社会生活の最適モデル、例えば育児休暇はとるわ、子供の行事は欠かさず出席し、集合住宅の理事会とか地域の活動も極力参加し、子供の病気の時は迷わずそちらを優先し、深夜3時頃そのせいで後回しにした仕事をキッチリ片付ける、みたいなのを実践している人が結構多くてびっくりすると共に学生時代なら話聞いただけで吐いてたな、という感じなのですが、じゃあその人自身が吐き気のするような人物かというとそうでもないことが多い。
なんというか、割り切っているというか。
数々の研修で仕込まれたいわば仕事の共通プロトコル、これを使えば皆同じ言語でしゃべっているので話が早いしスムースだ。そしてあくまでそのプロトコル上で動くロールプレイなのだから、仕事で何があってもファームウェアやハードにまでダメージが来ることは基本的にない。むしろ、仕事をひとつの大きなロールプレイと考えたときに、その局面局面で取るべき行動およびその指針がちゃんと教科書になって、ご丁寧にも一年間研修をさせてくれるのだからほんとそれだけやってればいい。コミュニケーション好き・嫌いとか上手い・下手とか関係ないようにマニュアル化されていると言ってもいい。
前述のような人たちはこれをさらに大きな枠、つまり社会生活全体でやっているにすぎない人たちなのだ。
よくよく話を聞いてみると案外ブラックな思想の持主だったりする。
すでにUTU病の人とかはこのプロトコルモジュールはインストールしただけで激重でOSダウンしちゃうかもしれないのでやめといた方がいいですが、まだそこまでいってないコミュニケーションが苦手くらいの人には逆にこの方が楽なんじゃないかと思ったりします。少なくとも、私はこういう風にプロトコルが規定されていなければ社会人生活耐えられなかったんじゃないかと思う。
コミュニケーション苦手だけどこんな吐き気しそうな生き方するのはイヤだって人もいるでしょうがね。
っていうかそういう最適化しようというアレ自体がもう受け入れられないっていうか。
その気持ちはわかります。別に全体最適なんてされなきゃいけないってもんでもないのでしたくなきゃしないでいいと思うんですが、そういう人は飲み会を楽しめないことについて文句とかいうのはやめたがいい。
大概がそういうのって、軽薄な会話を軽蔑していてそんな会話をする自分が許せないとか、雑誌に載ってるような幸福モデルに対して右ならえで「すっごーいv」とか言うと自分が安っぽい価値観の人間みたいだからとかそういう自意識が邪魔してるだけだと思いますよ。一回UTU病とかやってみると、自分の存在価値なんて元々一ミリもないので、安っぽいとか軽薄とか今更!って気分になれます。

Leave a Reply


Recent Entries

Category

Tag Cloud

Twitter

Google AdSense

Archives

Last.fm

more on last.fm