キサラギ/犯さん哉

火曜日, 10. 9. 2007  –  Category: Review

ネタバレ(あまり本質的なものは避けますが)有のため注意

キサラギ

キサラギ
一年前に自殺したアイドル如月ミキを偲んで、ネットで知り合ったファンが集まった追悼会で波乱が起きる……という触りを聞いただけで大体展開が読めるのですが、テンポ良く進むストーリーとキャストの軽妙な演技のおかげで退屈という言葉とは無縁のシチュエーションコメディ(+サスペンス?+涙あり)に仕上がっています。
ナイロンか大人計画の舞台みたいなオープニングのみならず、脚本が全体的に舞台っぽいので、そのお作法が分かっていると、ひとつ謎が解けても「あと2,3個どんでん返しがあるぞ」とか「ここで一発ギャグが入るぞ」とか全部分かってしまうのですが、裏を返せば非常にwell-madeだということでもあります。
もう小栗旬が最初の自己紹介で「しがない公務員です」って言った瞬間に「こいつ警察だ」ってバレバレだべ。
まあ、デブッチャは変わりすぎで分からなかったけど、私が脚本家ならここにデブッチャをまぎれさせるよな、と思ってたし、そうすると状況証拠的に彼しかいないわけで。
一見ベタベタのエエ話に収束させといてあのエンディングの力加減もすごく演劇っぽいよなぁ。
ED後のシーンはどう解釈すべきなんだ?
ユースケ・サンタマリアと香川照之が良かった。小栗は家元のキャラクタが秀逸。よく演じきったと思う。(上から目線)

犯さん哉

犯さん哉
ぴあの古田新太とケラのインタビュー→http://info.pia.co.jp/et/play-p/okasankana/okasankana.html
久しぶりの舞台。最近ケラのチケットも取りづらくなった。ましてや今回古田新太のビッグネームにナイロンの看板俳優二人と入江雅人である。絶対取れないと思ったけどとれた。オシ。
近頃のナイロンやその他のケラ作品はシリアス部を引き立てるためのギャグではなく、脈絡のないドタバタの割合が多くなっていて、うーん、微妙と思っていたんだけど、今回はインタビューなどで「バカバカしさに徹する」と言っていたので期待して行ったら本当にシリアスは1%もないアホアホマンであった。ちなみに古田新太の格好も概ねアホアホマンであった。染みはなかったけど。
このぐらい振り切れているほうがいいね。中途半端なギャグよりは。
あと、ナイロンの舞台だと「そんぐらいじゃ笑わねーぞコラ」みたいな舌の肥えた客が多いんだけど、今回は客がしょうもないギャグでも無邪気に笑っていてそれもいい雰囲気だった。
大倉王子……じゃないや、大倉孝二はいつもながらMyルパン王子(背が高すぎてやや猫背+足が長すぎてパンツの丈が足りず足首露出)ぷりを発揮しており、犬山イヌ子との掛け合いも息がぴったりでキュン死にしそうになった。
犬山イヌ子は今回大人しめの役どころだった。いつもは騒ぎすぎで五月蝿いとすら思うんだけどやっぱアレがないとちょっとさびしい気がするのが不思議。
中越典子は初めてちゃんと注目してみたけど、いいね。松永玲子ほどアクが強くないけど、そのうち結構強烈なキャラになりそう。
姜暢雄はこれまで萩尾望都とか清水玲子とか樹なつみの超絶美形少女漫画原作のお耽美舞台に出てるイメージだったので、ケツ出して「身ざりちんこ!」とか叫んでるギャル男を見事にこなしていて認識を改めた。すごい役者だな。
入江雅人は最近「サラリーマンNEO」くらいしかみてない気がするんだけど、舞台の前半はさすがの威力を発揮。後半はちょっと役的にアレだったかなぁ。もったいない。
そして古田新太はすげえという感想しか出てこない。こんな風貌のオッサンがなぜこんなすごいのか。真剣に問い詰めたい。
ストーリーはストーリーとかいちいち考えんな。理屈じゃないから!(笑)
コント集だと思ってみるよろし。psiはよく知らなかったんだけど残りのキャストは「サラリーマンNEO」から引っ張ってきたぽいね。入江雅人の仕業か?
ただあれだ。小学生レベルの下ネタがてんこもりなので嫌いな人は要注意。
どうでもいいけど劇場に入る前にPARCOの一階のエレベータ待ちの段階から私の背後にずっと着いてきていた女子二人組みが初観劇らしく、「キャストだけ見てうっかりチケット買っちゃったけどぉ」的なことを言っていて「うっかり買うなー!」と思ったけど、劇場内の席も私の後ろで、帰り際も私の後ろについて歩きながら「舞台ハマりそう~」と喜んでいたのでなんだか「おおー、そりゃよかった!」と拍手したくなった。君たち、「大倉孝二がナマで見れてステキ」とかそういうミーハーな理由でもいいから、「ここ(劇場)に来てる人って何が目当てなのかなぁ。キャスト? 脚本家?」(全部にきまっとろうが!!!←psi、心のツッコミ)みたいな失礼な発言をかましても良いので、今後ナイロンもしくはケラ関係の舞台を見るよろし。たいてい大倉孝二が漏れなくついてくるし、そのうち舞台の内輪ネタも分かるようになります。
まあ、PARCO劇場の歴史を紐解いてそれぞれ役者が自分が出演した作品は「ああ、それはいい作品だ」とか言うネタは演劇ファン向けの内輪ネタ過ぎてどうかと思いましたが。あと、チケット代に言及するメタな発言もアゴラからコクーンまで踏破しているひとをターゲットにしているとしか思えないよなぁ。
まあ、私も舞台は初心者だけど一応アゴラ、本多、コクーンあたりは足を運んでいるので何とかついていけましたが。

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