彩雲国物語に学ぶ

土曜日, 07. 21. 2007  –  Category: Review, ネタ

前のエントリで書ききれなかったので彩雲国物語について思うところを。
最初は「これなんてアンジェリーク?」とか思ったものですが(年齢が分かるたとえでスミマセン。psiが中学生の頃はアンジェブームだったんです。psiはやりませんでしたが。今だとオリエンタルってのも含めて「遙かなる時空の中で」ですかね)、宮廷陰謀劇っぽい感じにシフトしていっています。
原作は頭で考えすぎて、頭だけでキャラクター小説書いちゃった感がにじみ出てるんですよねー。優れたキャラクター小説ってのはすべからく頭使って書かれているとは思うのですが、逆は必ずしも真ならず。
「このキャラクターはこういう要素にこういう要素を加えるとウケるんだろうなー」とか、「このシチュエーションでこれをやるのが萌えるんじゃね?」みたいな作者の思考が透けて見えてしまうのはどうも。
非常に参考にはなるのですが。反面教師として。
アニメに関してはその原作から見えてくる作者の独り言をうまく拾い上げてるんだけど、それをNHKらしからぬ商業主義のベルトコンベアーに乗せるために典型化と強調をしすぎてしまったのが失敗かと。
ヲタクってのは隠された要素を自分の妄想で肥大化させて萌える/燃えるのが好きなので、オフィシャルでやられると萎えるか、もしくはそのアニメ自体が大がかりな二次創作にしか見えないという。
具体的な例を挙げると、一番分かりやすいのは李絳攸の扱いですかね。
史上最年少国試状元(第一位)及第者かつ現在主上付きつー出来すぎ設定に、これだけでは萌えられんと思ったのか、原作者は「壊滅的方向音痴」という属性を付け加えたんだけど、まー、うーん。
出来すぎ設定に欠点を付け加えると言うのはキャラ作成の常套手段ではあるんだけど、出来すぎ部分との親和性が悪いとキャラ造形が崩壊するという危険が。。。
状元及第、希代の天才と呼ばれる頭脳を持ちながら、地図が読めない、空間認識能力が無いってのはかなり不自然。何か特別な理由があるならともかく。劉輝の暗闇恐怖症は理由があるからまだ許せますが。
長所にまったく関連のない欠点ならまだしも、この場合方向音痴シーンを書くたびに「本当に頭脳明晰なのか?」という秀才属性もマイナスに振れてしまうわけです。で、かつイタいことに、随所で「希代の天才」「最年少状元及第」と書かれているにもかかわらず、実際に「さすが状元及第」と納得させるシーンが少ない。鉄壁の理性とやらを発揮しているシーンもほとんどないし、まあ、ひとことでいうと「設定だおれ」というか。
そのうえこの秀才属性は黄尚書、紅尚書など「上には上が」と新キャラがドンドンでてくるので一気にヤムチャ化していきます。
さらに、「女嫌い」という設定のため、腐の入った人たちには「双花菖蒲でCP組めと!?」と撒き餌をされているようで不愉快なのではと想像。
双花菖蒲といえばその名前からしても帝のもっとも忠実な臣下二人組という意味でも、どう見ても銀英伝の双璧です本当にありがとうございましたと言う感じで、楸瑛が若槻規夫の声で喋り出したり劉輝に反旗を翻したりするんじゃないかとwktkしていたのですが実際には声は次男だし後半は半分あたりだけど未練タラタラで、相棒共々大幅なるヘタレ化されています。
本家?双璧では、ヴォルフの異名は「疾風」ですが、意外と疾風ぶりをアピールする場面は多くないです。凄い見せ場が一、二個あるので、それでOKって感じですかね。あとは疾風ではないにしろ、コンスタントに優秀な指揮官ぶりを発揮しています。それ以外の強烈なキャラクター属性っていうのは特に無いにも関わらず、これだけ愛されるキャラクター(ん?自分がヴォルフ好きだからか?)にすることが可能なわけです。田中芳樹には。終盤なんてロイ戦以外前線にでることもほとんどないのに、かの名言(俺は一生この光景を忘れないだろう。 あのウォルフ・デア・シュトルムが泣いているぜ)はあれほどの重みを持って胸に響くわけで。
閑話休題。
で、原作時点でかなりヘタレ>>>秀才なキャラになってしまい、チャームポイントの方向音痴が全く引き立たない状態であるのに、アニメでは「よっし、秀才だけどドジっ子なところが萌えポイントってことでFA!?」とばかりに、「本人カッコつけてるつもりなのに見事に失敗」キャラをやらせれば右に出るものは居ない檜山修之をキャスティング、迷子シーンの大盤振る舞いとアニメオリジナル話でもヘタレっぷりアピールに余念がない。
これはねー、萎えますよ、萎えますよ、NHKさん!!
ヘタレだから萎えるんじゃなくて、「ヘタレにしたら萌えるでしょ?」って意図がみえみえなのが萎えるの!

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