矢印は発音記号です。
土曜日, 03. 17. 2007 – Category: Review
先週末外に出ようと思ってパンツ(↑)を取り出したらケツの部分に穴が空いていた。
わーお、これでパンツ(↑)履いたままウンコできるね! と思ったけど良く考えたらパンツ(↓)にも穴開いてないとだめですね。
真ん中があらかじめ裂けてるエロパンツ(↓)売ってるのを見たことあるので、ヲトメ男子(受けなかたをこう呼ばせていただきます)用のカマ堀りパンツ(↓)も売ってるかもしれません。まあ、別にそこまでしてパンツ(↑)履いたままウンコしたくないけどね。ていうか素でしたことあるけどね(衝撃発言)
ブリット・ポップの徒花menswe@rのフロントマン、ジョニー・ディーンはステージ上でトラウザーのケツがパックリ破れたことでも有名ですが、一般ヲタク女子のパンツ(↑)のケツが破れたまま外を歩いていたらさすがに顰蹙な気がするので今日縫い合わせる所存です。
さて、2007年1Qの読書、読漫画記録。
ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 飛 浩隆 早川書房 2006-10 |
2006年末に書いた「グラン・ヴァカンス」の続編というか外伝的な短編集なんだけど、こっちの方が面白い。
グラン・ヴァカンスでは海岸の中からの視点だったので、なんでそういうことが起こっているのかとか、SF的な設定がどうなってるのかとかの部分が書けないところが多く、SFとしての面白みにかけるところがあった。官能素とか説明なしにでてくるので魔法設定みたいに見えると言うか。
いわゆるSF的VR世界に一足に行くのではなく、感覚の外部化っていう段階を踏むというのは中々リアリティがある話。
ただ、傷みを引き受ける系の話はなんかまあ、分かるけど、うーん、……中2病? といいたくもなる。
最後のウィネベーゴ コニー・ウィリス 大森望編 河出書房新社 2006-12-08 |
「航路」「ドゥームズデイ・ブック」のコニー・ウィリスの新刊。この人のユーモアのセンスやセンチメンタリズムのさじ加減というのは結構同感なところがあるんだけど、なによりシンパシーを感じるのは女というものの取り扱いについて。
旧い「女たるもの」云々な価値観がリアリティを持たなくなった現代で、そういうことを言い出すヤツに対しての痛烈な皮肉というのはまあ、珍しくはないけど捻りが効いていれば痛快に読める。しかしそこからユーモアが抜け落ちて単なる批判、ひいては非難になってしまうとそれは単なるヒステリーで、お前今日生理かよ、と言いたくなる。そういう自爆行為(こういうことを言い出すから女に社会的な権限を与えると面倒、的な)を続けるフェミニスト達へも反す拳で一発、と言わず二、三発以上殴ってるのがこれ以上なく痛快な「女王様でも」を老若男女問わずお読みいただきたい。
チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) 惣領 冬実 講談社 2006-10-23 |
これ、去年書店で見かけてから気になって仕方なかった。ていうのもラテン系の言語って後ろから第二音節にストレスが来るのが基本だと思ってたから。チェザーレじゃねーの? みたいな。違うらしい。
まあ、そんなことはどうでも良くて、ルネサンス期のイタリアを舞台としたチェーザレ・ボルジア伝。
中学高校時代歴史に一ミリも興味がなかったため、「メディチ家ってあったなーそういえば。レオナルド・ダヴィンチのパトロンやってた財閥だよね、確か。このへんから教会勢力が財界とゴッチャになってくんだっけ?」程度の知識しかありませんでしたが、世俗に疎い設定のアンジェロ君が道案内してくれます。
まあ、タイトルどおりチェーザレマンセー!という話なんだけど、メディチ家のボンボン、ジョバンニ様の扱いが不当に低い!「ジョバンニ様はともかくチェーザレ様のように若く美しい方が既に神様に身を捧げているなんて!」とか言われています。「ジョバンニ様はともかく」ってなに。みたところ惣領冬実が絵を描いている所為でしょうが、普通に男前だぞ。ジョバンニ様。まあ、ボンボン顔だけど、なんつーか、公家顔っつーか。品があるし、頭いいし、チェーザレに「お前らいつもつるんでると思ったらそんな話ばっかしてんのか」とか言われてるけど年頃の男がつるんでて暇があれば芸術とか文学の話してんだぜ!!どんだけ風雅なんだよ。ジョバンニ様。
歴史モノ、英雄伝モノとして普通に面白いですが、腐女子な方々はミゲルとチェーザレの恋の行方を追うのも一興かと。まあアンジェロと三角関係になるんですけどね。(勝手な予想)
BLOOD ALONE 2 (2) 高野 真之 メディアワークス 2005-07-27 |
これも去年書店で見かけたんだけど、多分「ミサキかわいいよミサキ!」な萌えヲタ男子向けか、「クロエ、クロエ!」な話な気がしたので買うのを躊躇してました。しかもラブストーリーだっていうし。
まあ、上記は半分あたりで、ミサキは萌えキャラ要素をふんだんにちりばめ、それを意識しているのが分かるんですが、それを考え合わせてもかわいいのでまあいいか。っていうか私自身が萌えヲタってことか?
クロエもどう考えてもケンカ弱そうな見てくれなのにヴァンパイアハンター(多分?)なのが超違和感あるけどまあいいや。
設定も目新しいところは特になし。ヴァンパイアモノに付き物な「愛するものと時間を共有できない」ジレンマ、古い血は強力設定などなど。
アーマンド役(アン・ライス「ヴァンパイア・クロニクル」の原作では美少年設定。レスタトにならぶ古い血を唯一もってる……はず確か。映画版「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」では変なオッサンでガクーリでしたよ)のヒグレ閣下もいい味だしてます。
まあ、あまり期待しすぎずに読むとかなり楽しめると思います。
機動戦士Zガンダムデイアフタートゥモロー 2―カイ・シデンのレポートより (2) 富野 由悠季 ことぶき つかさ 角川書店 2007-01-26 |
まあ、ぶっちゃけ1年戦争その後を描いた二次創作なんだけど、丁寧に書かれていて個人的にはかなり好き。
あと設定オタにはたまらないと思いますよ。私はホワイトベースが月軌道上にいたときアクシズはどこに?的な話は全くダメなんですが(覚えられん)、その辺もかなり考証されてます。あと、ORIGINでテレビシリーズに描かれなかった、脇役のスキマストーリーが出てくると興奮する人とか読んでみてください。
2巻完結と言わず、もっと続けて欲しいところですが、最後綺麗にまとまったのでこれはこれで。
皇国の守護者 1 (1) 佐藤 大輔 伊藤 悠 集英社 2005-03-18 |
これも去年話題になった作品。近くの本屋にいつも1巻だけ無くて買えずにいたのですが、ようやく手に入れました。
幕末~明治くらいの日本がモデルの「皇国」にロシア・ドイツあたりの連合軍ぽい「帝国」が樺太半島あたりから攻めてくるという感じ。
銀英伝とかだと「戦線を伸ばして補給線を絶て!」とか一言で済まされてしまうところをもう少しミクロな視点で描いていてリアルです。まあ、宇宙艦隊と歩兵・騎兵じゃスケールが違うのは当たり前なんですが。。。
軍隊会社でデスマーチのPMやってる人とか読むと、共感したり勇気付けられたり余計暗い気持ちになって首吊りたくなると思います。
もやしもん 1―TALES OF AGRICULTURE (1) 石川 雅之 講談社 2005-05-23 |
のだめカレーに大量発生していた菌、覚えていますか? あれのネタ本です。
でもあらすじをみたらまんま「動物のお医者さん」だったので一旦は興味を失ったんですが、やっぱり元バイオ関係者としては読まなくては。。。。E.coli.とか聞くと和んじゃうよね!
どのくらい「動物のお医者さん」かというと。。。主人公は実家が麹屋なので農学部へ。酒屋の息子の親友も一緒。祖父の紹介状に書かれていた名前を訪ねると変態教授と謎の女性院生+菌ヲタ先輩ズ。直腸検査(馬だか牛だかのケツに腕突っ込むやつね)。
主人公は菌が肉眼で見えるという特殊能力があるところが「動物(略)」とは異なりますが、あれもなんか動物が喋ってたしな。
ま、焼き直しっちゃそうなんですが、これはこれで楽しめますよ。でも潔癖症の人とか読むと卒倒しますのでご注意。
秘密-トップ・シークレット 3 (3) 清水 玲子 白泉社 2007-02-28 |
「輝夜姫」の連載が終わったとき、「これで『秘密』の執筆をしてくれるぞ清水先生!」と思ったのは秘密です。
あまりに1、2巻出たの前過ぎて内容忘れてるよ。青木の前にいた槇さんの相棒なんて名前だっけ?
実家においてきたから分からん。……てことは3年以上前ってことか。
まーしかしこの内容じゃ時間かかるの仕方ないよね。資料とか相当消化してるのが分かります。
毎回、あとがきが非常に興味深いです。サルトルの「まなざし」ですね。
死者の脳味噌取り出してMRIにかけると視覚情報が取り出せるっつートンデモ科学がこの話の主軸なんだけど、それを万能視しないところがよろしい。
ひとつにはプライバシーの問題があるので、特別に凶悪と認められ、この技術の使用が許可された事件の被害者のみ、視覚情報を取り出すことが出来る。
もうひとつには、視覚情報はあくまでその人間の脳が処理した結果ということ。極端な話、一発キメてた人間の頭にお花畑があったからといって、それは実際に存在していたわけではないということ。殺される瞬間、Aという人がナイフを振りかざす姿が見えていたとしても、その人間がAに殺されると言う強迫観念を持っていれば、別の人がAに見えてしまうこともありうる。
ということで、捜査の材料には使えるが、証拠としては使えない、というのは、考えてみれば当たり前なんですが、ちゃんと設定考えないとおかしな事になってしまいがちなところですよね。
以下、続きものの最新刊なので基本的に感想は省略。
蟲師 8 (8) 漆原 友紀 講談社 2007-02-23 |
さよなら絶望先生 第7集 (7) 久米田 康治 講談社 2007-02-16 |
ヴィンランド・サガ 4 (4) 幸村 誠 講談社 2007-02-23 |
百鬼夜行抄(15) 今 市子 朝日ソノラマ 2007-01-23 |
さらい屋五葉 2 (2) オノ ナツメ 小学館 2007-02-28 |
PLUTO 4 [別冊冊子付き豪華版]―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4) 浦沢 直樹 手塚 治虫 小学館 2006-12 |
新・花のあすか組! 5 (5) 高口 里純 祥伝社 2007-01-22 |
爆音列島 10 (10) 高橋 ツトム 講談社 2007-02-23 |
BLEACH 26 (26) 久保 帯人 集英社 2007-02-02 |
のだめカンタービレ #17 (17) 二ノ宮 知子 講談社 2007-02-13 |
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14) 安彦 良和 矢立 肇 富野 由悠季 角川書店 2006-12-22 |
3月 17th, 2007 at 6:38 PM
psiさん壊れた@@
あ、素ですかね。ならよしです。
チェーザレはこの前初めて立ち読みして、ちょっとおもしろそうだなあと思いました。
秘密は面白いですね。ときどき、青木と一緒に「うっ」ってなりそうですが。
3月 17th, 2007 at 6:41 PM
冒頭のフリに爆笑しました。
はいたままするのは、ある意味夢だねぇ。ロマンやわ。
Tはいて布を横によけるのはどうでしょう。
なら男でも女でもOK…。
3月 21st, 2007 at 1:09 PM
>れんぎょうさん
>あ、素ですかね。ならよしです。
いいんかい!(笑)
チェーザレはまだ前振り段階なのでこれから面白くなりそうです。古典芸術系に造形の深い姐さんには結構おすすめですよ。システィーナ礼拝堂の天井画とか気合入ってます。
「秘密」いいですよね。グロいけど、MPDサイコみたいな不快感はないかなぁ。
>Sani
>はいたままするのは、ある意味夢だねぇ。ロマンやわ。
「する」のは排泄行為の方じゃないですよね。もちろん。
Saniとかとっくに実践してんじゃないんですか(偏見)
えーとー…そういう希望の人がいたら提案しときます(笑)
そんなことより、Saniに言いたかったんだけど、「天コケ」映画化どうなの。
3月 27th, 2007 at 9:30 PM
なんかものっそい遅レスでごめんな。
国外脱出していましたよ。
天コケってあれ、映画にしちゃうと何が面白いんだかきっとわからないと思うんだけどな。
アニメでもわかりづらいと思う。ありゃーくらもち御大の画力と構成力で魅せて何ぼのもんでしょー。
…はいたままするのって、みんなやってないのかな?
今のパートナーは照れてしてくれない。じゃんねん。
3月 29th, 2007 at 1:17 AM
いえいえ、こっちも気づいたらもう出発したあとで書き込むタイミング逃した、スマン。
確かにあれば画風の勝利だよな。>天コケ
凡庸なラブコメにするつもりならどうぞご自由にって感じだが。
>みんなやってないのかな
さて…どうなんでしょう。psiはないですが。冬とか寒いからいいかもしれませんねぇ。
11月 23rd, 2009 at 12:33 AM
いつ電話してもいないって言うけど頭ん中で爆音で音楽が鳴ってるから聞こえねえよ!(2)
α Black ragoonのOPテーマの冒頭が、何度聞いても”I…
12月 30th, 2009 at 1:20 AM
2009年下半期コミックレビュー
引っ越し前は荷物を増やさないように買い控えていたのですが、今年後半に買った漫画を…