シャレにならない

水曜日, 07. 27. 2005  –  Category: Review

先日駅前のファミマに大量にハガレンの10巻が入荷しました。いつ「ハガレンの最新刊は11巻ですよ」と指摘するべきか毎日悩んでいます。psiです。
まあでも、気づいてるけど今更引っ込みつかなくて並べてるだけかもしれないし、指摘しないのも優しさかな…


先日久しぶりにBOOKOFFに立ち寄ったら麻々原絵里衣の「FAKE」の3巻が置いてあったので読み返してしまいました。思わず買いそうになりましたが、7年前に自分がBOOKOFFに売った奴かもしれないと思い、それは悔しいのでやめました。
麻々原絵里衣というひとは基本的に話は上手くなくて(酷)、本当は相思相愛なのに思いがすれ違って云々(ただし男同士)みたいのをぐだぐだ…とほとんどの作品はまとめられてしまうワンパタっぷりです。そのなかでも私が特に好きだったのは「J1」と「FAKE」で、「須臾楼閣」も好きだったけど後半の魔王の絵が…ううう….(泣
「J1」は麻々原にしては珍しい近未来サスペンスっぽい感じのストーリーで最後の終わり方とか結構好きでした。あと全ての乙女のウィークポイント、ロングコートの裾がバッサバッサと翻ります。まあ、麻々原漫画は基本的に隙あらば裾翻るんですが。
「FAKE」は最初二巻までで完結っぽかったのが、あとからASKAで続編が連載されて….いや、違う、CIELだ。CIELが創刊された頃にちょうどFAKEが連載されて、そのためにCIEL買ってたな。やおい雑誌とは知らずに。CIEL掲載作品はどれも今の言い方で言うとBLとすらいえないくらいの、あんまりグロくないホモでしたけど。
あっそうだ。高口里純の異色ホモ漫画「叫んでやるぜ!」が連載されてたのも確かCIELでは。この漫画すごいよ、設定が。主人公の父親が童顔で声優でしかもホモドラマCDとかに出てんの。しかも受け(笑)。息子ビミョーー。みたいな。でも息子にも父親の血はながれているのでーす。ってな感じでねーーー(遠い目。
閑話休題。
麻々原のFAKEは別に偏見なく読めばホモでもなんでもない話だしね。このころになってくると絵がこなれてきてて、よかったです。話はいつものすれ違う思い(ただし男同士)みたいな感じですけど、主人公のカレの死んじゃった元カレとか元カレの彼女とかまあいろいろちょっと複雑で(笑)。音楽関係は麻々原の得意分野なのでディテールに力入ってましたし(ラブ・テロとかもそうだな)、好きな分野だとわりとリアリティあるんですよ。(だけどさすがにヤスユキとナオトのモデルがCOMPLEXだと知ったときのショックはデカかった…ナオトが吉川晃司もヘコむが、ヤスユキが、ヤスユキが、布袋だなんて….!! いや、布袋はリスペクトですけど、ビジュアル的にそりゃないでしょう!)
しかしそれゆえもうファンタジー書かせると酷い酷い(大笑)。ラブ・テロの後にASKAで連載した「黄昏の姫君」とかイタすぎて読めねー!!
じゃあ絵は上手いのかというと…そんなに上手くない(笑)
でも、当時「線は細ければ細いほどよい。男も女も流れるような曲線で描け」みたいな少女漫画(広い意味での)のなかで、悪く言えば大雑把、よく言えば力強い線に妙に惹かれたんですよねー。太い、硬い、直線的、とひづょーにオトコらしい絵でございます。はい。あと、デコの線と肩と腰のラインにこだわりを見せてる(多分)のがポイント高かったです。デコの線はそれほどでもないですけど、肩と腰が細くて(肩幅は広いけど、肩の骨が細い)直線的なのがツボなんです。オトコは肩と腰だ!が当時の合言葉でした。(ヤな高校生…)
でね、でね、こっからようやく本題なんですけど、私前々から思ってたわけなんですよ。
「今日からマ王!」のグウェンダルと武人モードコンラッドを麻々原に描かせてみたい!と。
ギュン^2とかわがままプーとかは松本テマリセンセイの繊細さがないとダメだと思うんですけど、グウェンダルとか、原作であんまいいとこないじゃないですか、今のところ。セクシーさが足りないと思うんですよね。普段はあみぐるみ編みながらアニシナの尻にしかれててもいざというときはオトナのセクシー光線を発射してくれなくてはと思うわけですがいかがでしょう。
これは↑前から思ってたんだけど、今回FAKE III読んでたらナオトがやたら陛下にカブって、うん?これは陛下も麻々原に描かせたら面白いんじゃないかとか思ったりしたわけなんです。描き分け出来ないクイーン、麻々原でございますから、もちろん中学生の陛下なぞかけません。主人公キャラ(=誘い受けキャラともいう)は20前後の風貌になるのがお約束。テマリ先生の中学生陛下だからこそヴォルフと愛がうんたらかんたらとか言ってても微笑ましいわけですが、麻々原が陛下描いたら本格ボーイズ・ラブ長編になってしまいます。うっわー、シャレになんねー!(嬉
あとここ10年近くASKA読んでないんですが、松本センセイって、麻々原に影響受けたりしてます? なんか腰とか肩の描き方に通づるものを感じるんですが。
麻々原センセイも原作つき漫画とか、ホモ小説の挿絵とかをチラホラ見る程度でさいきんめっきり漫画描いてないみたいですね。まあ、話上手くないんだからそのほうがいいのかもしれないけど、でもたまにあのワンパタを読みたくなるんだよなぁ。なんか描いてくれないかな。っていうかFAKEとかJ1売らなきゃ良かった。

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One Response to “シャレにならない”

  1. blblog Says:

    叫んでやるぜ!

    高口里純先生の匁原作のBL小説です。匁を読んでいないと理解できない感じでした。私ははちらっと匁も読みました。 声優ものでした。小泉天竜×久江信乃でした。天竜さん…

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