sim & サンガツ

日曜日, 06. 12. 2005  –  Category: Review

ひさしぶりのサンガツライブ。曼荼羅以来かなぁ。
CAYでのライブもひさびさ。
さっきから目の前をウロウロしているのはサンガツの新しいメンバーでは。
あんなすごいテクノカット今日びなかなかいないしきっとそうに違いない。
まずトータスの前座が凄かったと評判のsim。
攻撃的なギターと爆撃ドラミングで圧倒。
その上から畳み掛けるノイズ。
でもそれらが恐ろしいほど統制されているので静謐な印象すら与えるハイクオリティ。
…ただ楽曲自体の目新しさという点ではそれほどでもないかなぁ。
私が知ってる限りでも既に5年以上まえからこういうのあったし。
ただ単に私がこういうジャンルから離れて久しいのでこの手の曲が全部同じに聞こえるようになってしまっただけかも。
そしてサンガツ。
本当は新譜「静かな生活」のレビューを先に書いておこうと思ってたんだけど、「最近買ったCD」が何気に結構溜まっててなかなか書き始められないままです。
これまでのサンガツはドラム、ギター、ベースというオーソドックスなバンド編成の楽器以外の音はあまりなかったんですが、新譜はラップトップノイズというのかわかんないですけど、コンピュータ音とか、よくわかんない打楽器とかが色々入ってて実験色が強くなっています。
そういう要素的な変化もさることながら、曲のつくりがますますトータスに似てきたというか(笑)ギターの音色とかベース使いの問題かもしれませんが。
最初のセルフタイトルのアルバムにも何度聞いてもトータスの曲かサンガツの曲かわかんなくなっちゃう瞬間があったんだけど、それでも全体としては明らかにサンガツはサンガツの色があって、トータスとは全く別の印象を与えていたんですが、それは多分なんというか、爽やかさというか、若さというか…サンガツも渋カッコいいという点では同じなんだけど、うん、そう、やっぱり若さを思わせる爽快感みたいなのが特徴だったと思います。
ですが、今回のアルバムでは渋さがより枯れてきていて、これがトータスっぽいと思わせる原因なのかも。
出だしはちょっと演奏ユルい?と思わせるところもあったのだけど、すぐにサンガツワールドを構築、中盤で演奏されたFive Daysはライブで何度も聴いているけれども一気にガツンと持っていかれて、これまでよりも明らかにパワーアップしているのが分かりました。
最近HDを整理していて、大学1,2年のときにやっていた”kreis fabrik”というサイトのデータがでてきたので、サンガツのライブを初めて観た時の文章を追記に再掲しておきます。4行しかサンガツに触れてないけど。

“TOWN & COUNTRY + TV POWER” 2000/08/11
@STAR PINE’S CAFE
 ひっさしぶりの(1年くらいぶり?)オールナイト。
からだは持つのか?
  いざとなったら友達の家に避難するつもりで臨みました。
  実際は、冷房効き過ぎで、間違ってノースリーブなぞ着て行ってしまった私は寒くて音を聞くのに集中できなかったという以外はまあまあ良かったと思います。なぜか椅子席だったし。
 アキラヤマミチは友達いわく「レストランにいったら野菜とか肉とか生でそのままでできた感じ」。そうなんです。なんか「それっぽい」音ではあるけど、ただなんか面白い音を並べただけって感じ。まあ、もちろん生で食べてもおいしいものはあるわけで、部分的には良かった。でもやっぱ次に出てきた computer soupと較べてしまうとあまりに単純すぎると感じます。
 サンガツ。個人的には一番気に入った。なーんかジム・オルークそっくりー、シカゴっぽーい、と思っていたらジムプロデュースのグループでした。ジムさんは今後日本でしかライブしないらしいし、くるりとかプロデュースするし、日本永住権獲得計画進行中です。
  はい、LAKESIDE。なんかゆずっぽい。男二人組なら何でもゆずなのか、という叱責を覚悟の上で。 根拠はないです。雰囲気的に。
  てゆうか眠すぎ。
  友達の言葉を再び借ります。「究極の子守唄を演奏しながら自ら寝てしまわない才能」。私は寝ました。 練習とかする時どうしてんだろ。
  LAKESIDEの眠気覚めやらぬあいだに杉本拓。「小さな音で30分くらいの曲をやりますのでお静かにお願いします」とかなんとかいってた気がするんだけど、冷房が切られて多少暖かくなったせいもあり、爆睡。
  でも半覚醒状態に彼岸から届くタクスギモトの音色は至福の極みでした。
  ギターカルテットはすごい。何せメンバーが杉本拓、大友良英、秋山徹次、中村としまるであります。よくないわけがないですね。とはいえ、それぞれをとても良く知っているというわけではないので1×4が4以上になっていたのかどうかはよくわかりません。
  ほかにも大友良英の別グループか何かがやったような気がするのですが、良く覚えてません。とりあえずどれも良かったとしか。
  そして今回のメイン、TOWN & COUNTRYとTV POW。美しいか美しくないかといわれれば、もうそれは破格に美しいです。しかし、ミニマル過ぎる。すごく実験的な音というわけでもないし(少なくとも明らかに「ヤバい」音ではなかった)、こういう所で聞くのはどうかなー、と思いました。冷房の効いた部屋で暖かい布団にくるまって聞きたい。ヘッドホンで。これ幸せ。 完全に室内リスニング対応ですな。 最後に大友良英と共演してました。私はこっちの方が良かった。
  ところで、スタパ名物の特製カレーたべました。こんな時間に食ってるのは私だけでしたが、パプリカの酢漬けなどで顔が作ってあるのが可愛くて良かったです。
 コンタックスのクラシックカメラでDJやミュージシャンの写真を取りまくってた人にも、カメラ触らせてもらったのでおすそわけしました。聞いたら rockin’onの仕事で来てたらしいです。かの雑誌もここらにまで手を広げなければならない御時世ですか。しかし、なぜピンポイントでそんな人に話し掛けてしまうのだろう。私。
  そういえば確かに彼だけレニ帽かぶってノーマルっぽくてちょっと浮いてたよなあ。
 最近行ったライブ(ジムオルークとか)で感じるのだけれど、オタク率高い。音楽オタク。そこまで行かなくても冴えないサラリーマン風とか、全然オシャレっ子ぽくないひと。今回は女子率低かったけど、「いかにもクラブっ子」って感じの子は、下の階で真面目に聞いてる組のなかにはほとんどいなかった。
  こういう微妙なオーラ放った人たちって普段どこに潜んでんだろ。いいな。好きよ、こういう客層。

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One Response to “sim & サンガツ”

  1. CDVADER Says:

    サンガツ & sim ニュー・アルバム・リリース記念ライヴ!@青山CAY (2005/06/12)

    CDを聞いて行かねばと思ったのがWEATHERレーベルの
    simとサンガツのライヴ。
    簿記試験、バンド練習と激闘の日でした。
    青山CAYには初めて訪れ…

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