倉橋よ、驕るなかれ

水曜日, 06. 8. 2005  –  Category: Review

久しぶりに読んでいて腹立ちのぼる秋の夕暮れな本だわー。
あたりまえのこと/倉橋由美子
あたりまえのこと/倉橋由美子

部分的に正しいこと言ってるとは思うんだけど、それをいちいち独善的に断定するのが腹が立つ。
全共闘時代に自己批判しすぎて頭おかしくなったんじゃないの?
たぶん時代の違いなんだろうと思うんですけど。
たとえば最近じゃ洋楽も邦楽も聴く人が大多数で普通なわけですよ。
そこへ持ってきて「作品の洋邦の枠にとらわれて音楽の本質の良さを判断しようとしない愚かさ」について説く人がいたら、それはもしかしたら20年前にはちょっとした提言として意味があったかもしれないけど、今言われたら「ハァ? オマエ俺らバカにしてんの?」ってことになるって話で。
腹立ちポイントが多すぎて今日は語りきれないので改めて語りたいと思います。
そう言っといて書かないことがほとんどなんですけど。
一晩寝たら怒りが冷めてしまう揮発性メモリなもので…
ふた昔前のHDがないコンピュータみたいですねw
覚えていたら書きます。

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2 Responses to “倉橋よ、驕るなかれ”

  1. はちろ Says:

    倉橋由美子(敬称略)は「聖少女」とか「バルタイ」とかいい作品がたくさんある、といいますが、「交歓」読んだだけで終わっています。上流階級の男女が繰り広げる高尚な、それでいてスノビズムあふれる所作が鼻について読み終えるのに苦労しました。
    「城の中の城」では、クリスチャンをやたら攻撃しているらしいので、国粋主義的なんでしょうか。その割には性倫理が平安時代あたりまでさかのぼっちゃってます。なんでもあり。
    でも、全共闘世代なんですか?複雑ですね。そういえば、明治大学って、かなり最近まで立て看板がどかどか立ってましたよね。よしあしは別にして、塀がなくなって立てるところがなくなったようで、最近はだいぶ綺麗になりましたが。
    (ところで、この人の青春は60年代安保のようですが、だとすると全学連世代じゃないでしょうか)

  2. psi Says:

    大学に入った頃友達に「あんたが好きそう」と勧められていくつか読んだんですが、思想系よりもSF系(?)の不思議短編のほうが面白いですね。なんか星新一みたいで。
    >国粋主義的
    さあ…よくわかりません。この記事で取り上げた本では「外国文学は優れていて日本文学は糞」みたいのがなんの断りもなく前提になっているので寧ろ西洋コンプレックスの強い人なのかと思ってたんですが。
    性倫理がフリーダムなのはLove & Peaceなヒッピー思想の流れじゃないですかね?
    >全学連世代じゃないでしょうか
    そうですね。適当に書いてましたスイマセン。
    全共闘はお祭りで全学連はマニアックなセクト?みたいないい加減な知識なもので…
    明大とか早稲田は確かに今でもセクトの勢力が強いですよね。学祭中止とかバカかと、アホかと。という感じですが、ウチの出身大学みたいに左翼がヘボヘボなのも頭悪そうで微妙です…

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