鋼の錬金術師 アニメ最終回

土曜日, 10. 2. 2004  –  Category: Review

んーーー?
いきなりエドが死んでいる……
先週(先々週もか?)見れなかったので全く意味がわからない。
「賢者の石」という反則技が存在する世界において、「等価交換」が意味を成すのか?
という問いに対してどう答えて(まとめて)終わらせるのか、というのが非常に興味があったのですが、うーん、納得したような、だまされたような。

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先々週まで見た段階での私のハガレンアニメの評価と言うのは非常に高かったです。
序盤とか中盤でダルいところもあったとはいえ、それなりに毎回実があったし。
途中抜けたのであまり意味わかってはなかったんですが、アニメのオリキャラ(ロゼももうほぼオリキャラだろう、ここまで来ると)を上手いこと活用しているのも全体のまとまりを考えて作ってるのがわかるし。
大抵のアニメってオリキャラは放置かずさんな処理されて終わりじゃないですか。
ただ最終回はかなり厳しかったかなと。すごくまとめるのが難しいのはわかるんですが。
たとえば炭坑の回ででてきたメイドとロゼがダンテのスペアの肉体ってのはキャラの使い回しとして悪くないと思ったんですが、最終回のロゼは微妙でしたね。あの場所にいても特に意味がないと言うか。
あと、ハガレンの面白さの一つとして、複数のストーリーが絡み合いながら同時展開していくっていうのがあると思うのですが(ex. セントラルと東部、エド側とロイ側、イシュバールと軍部など)最後までそれがバラバラのままなのはまとまりに欠ける印象を与えましたね。ロイVSブラッドレイとエドVSダンテが同時進行した結果、クライマックスとしてのインパクトがどっちつかずになった感があります。
最終回かならず議論になるのはキャラの生死なわけですが、個人的には
■ロイ
エピローグで生きていたと知った時は少しがっかりした。
ここはアニメ的お約束は排除して欲しいところ。
まあ、「世界は不完全だ。だからこそ美しい」という台詞をどうしても言わせなければならなかったので仕方ないのでしょう。
蛇足ですがエドとの別れのシーンで「大総統になるんじゃなかったのか」「‥‥ヒューズ准将か」みたいなやりとりはロイの決意がよく表現されてて良かったんですが、ブラッドレイのところでまたあられもなく野心がどうこうとか仇うちがどうこう言われていたのはロイの行動が急に安っぽく感じられていまいちでした。
■アル
「僕は本来はあの時死んでいた」といってエドの錬成に臨むのはまあ、こういうまとめ方もアリかなと思いました。アル自らが賢者の石!?というとんでもな展開もこのためだったと思えば納得です。
でもその後の生返りについては…..後述します
■エド
アルに錬成された後、巨大な錬成陣に立ってアルの再錬成を図る姿は見栄えがしてアニメ的に良かったと思うのですが、

  • 自分の全てを捧げてもアルは返らないかも知れないと分かっていながらも、アルが命を懸けて錬成した自分の肉体と魂の処遇について、なんら逡巡の描写がない。
    アルが消えたと知った時に、アルを錬成しよう、と思うのは容易に理解できますが、同時にせっかくアルが命をかけて錬成した自分という存在をそんなに易々とどうこうしていいのか、という疑問も湧くのが自然に思えます。そこの部分が全然なかったのがやっつけを感じます
  • あと、「自分の命を捧げてでも相方を」というダイナミズムは二回重なると正直お腹いっぱいです。

■エピローグ全般
まあ、厳密な「等価交換」の原則が崩れ出したころから予想はついていましたが、「等価交換」の代価が物理的に等価なものではなく、記憶だの、経験だの、努力だの、そういった精神論で片づけられてしまったというのは、少し残念でした。落とし所としてはそのくらいしかないっていうのは分かってるんですが、そこをブレイクスルーする可能性をハガレンには期待してたので。
で、まあ「代価」は努力だの経験だので補えるという説を支えるために、アルは十歳の姿と記憶でよみがえり、差分はエドだけでは足りない代価として説明されていたのですが、まあ、エドより背が高い美青年アルが見たかったんだよこん畜生!……というのを置いておくとしても、その代価の件以外にアルが十歳でよみがえる必然性が感じられず、この辺もやっつけ仕事な感じがしました。
エドが門の向こうのミュンヘンに「抜けた」(この辺先週とか先々週見てないせいでよくわからないのですが)のも、十歳アルが錬金術を再開することへ対応づけるというか、バランスをとるためにそうしたとしか思えないので……
要は、エピローグ長すぎですね。
まとまりを重視しすぎちゃうとそれも安っぽくなるから難しいところなんだけど、本編のまとまりを欠いたが故に、エピローグで色々説明しようとしすぎたというか。
でもまあ、こないだの犬夜叉のひどい終わり方に比べれば、っていうか比べちゃいけないですね、はい。原作がまだ終わってない漫画のアニメを終わらせるのって難しいと思うんですが、難しい中よくやった方だと思います。ダイの大冒険の打ち切りのひどさに比べれば。(←しつこい)
さあ、来週からはですてにーですよ。種な腐女子の皆さん、張り切って行きましょー!
【追記】エピローグと書くべきところが全てプロローグになってて我ながらびっくりした。修正しましたごめんなさい。

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4 Responses to “鋼の錬金術師 アニメ最終回”

  1. はちろ Says:

    犬夜叉、見損なったんですよね。開始以来、ほぼ欠かさず見てたんですが。深夜アニメとかで、最終回だけ見逃すケースけっこう多いです。悪評高かった「ドラゴンクエスト」最終回(第一期)とか。
    ハガレン、ヤフーで特集してましたね。
    http://books.yahoo.co.jp/special/hagane/
    書き下ろし4コマが楽しいです。グーグルの精でなくて良かったね。
    新番組は、サムライガンとか岩窟王とか、面白そうなのもあるんですが、年甲斐もなくアニメを見すぎてたので、そろそろ自粛しようかと思う清河八郎でありました。

  2. psi Says:

    ハガレンは本編よりオマケ4コマ漫画が好きだったりするのは内緒です。
    >「ドラゴンクエスト」最終回
    …..私の最大の「打ち切りトラウマ」です。
    打ち切りとは知らず、「よっしゃ、イエローオーブゲット! いよいよだぜ!」と盛り上がったところでCMへ突入。
    そしてアイキャッチ。
    「こうして、勇者は魔王をたおし、世界に平和が取り戻されたとさ。むかーし、むかーしのお話。」
    だ れ だ こ の バ バ ア !
    その後続きが放送されたとは知らず、
    「アドニスー! キャー!」
    と騒いでいる同級生を見て、再放送を見ていると思い、
    (やめなよ…あれ打ち切られちゃうんだから…)
    と思って暗い気分になっていました。
    あれはひどかったですよね….(鬱

  3. ☆ぴんくる☆ Says:

    私は鋼の錬金術師の最終回どんなのか知りません(すっごい気になるのに・・・。)ちなみに映画も見れていません・・・。(すっごいすっごい気になるのに・・・!)鋼の錬金術師の最終回がどうなって終わるのか教えてほしいですね。私的にはエドとウィンリィがくっついてほしいです!

  4. psi Says:

    ☆ぴんくる☆さん、こんな古い記事をお読みいただいて&コメントいただきありがとうございます。
    気になるとおっしゃっているのはアニメ第一期の最終回でしょうか? アニメ第二期も今最終クールに入ったので、どうまとめるのか気になりますよね。
    まあ、一番気になるのはコミックの最終回ですが……
    残念ながら第一期アニメと映画(シャンバラのことですよね?)のラストでウィンリィとエドがラブラブとかそういうアレはなかったです……

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