行き帰りの電車で1.5冊読めます
金曜日, 06. 4. 2004 – Category: Review
ブラフマンの埋葬 小川 洋子 講談社 2004-04-13 |
妊娠カレンダー 小川 洋子 文藝春秋 1994-02 |
小川洋子の本は言葉が平易なのでじっくり読んでも2冊いけるかもしれない。電車が空いてれば。
そんなわけで「博士」の翌々日にはこの2冊とも読み終わってたんですが、続けて同じ作家ばかり読んでる気恥ずかしさとAmazonのリンク張るのが面倒くさくて今日まで放置してました。
感想ももう書くの面倒だな~
結局、やっぱり小川洋子は「変容」「変質」に対する違和感を抱き続けてるってことですね。
「妊娠カレンダー」は変質していく姉を見つめる妹の話です。ゆっくりと何かが腐り落ちていくような感覚はむしろ川上弘美に近くて、途中で誰の本を読んでるのか分からなくなったのですが、読み終わってみるとやっぱり彼女とは立場が逆だということに気づきます。
多分、立ってる場所は一緒なんだけど、向いてる方向は逆というか。
しかし上手いな~この作家。川上弘美は表現が独特過ぎてついていけないときがあるんだけど、この人はそういうことはまずないですね。奇抜な表現とかでなくて、どこにでもある言葉を使ってるんだけど、表現としては決して凡庸じゃないんだよね。どうしたらこんな風に書けるんでしょう?
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