psi、北野武と映像を語る

金曜日, 01. 16. 2004  –  Category: ネタ

ある宴会の席。
北野武は胡坐をかいて座り、ちびちびと杯を傾けている。時折、取り巻きの話に「うむ」とか「そうか」と短い相槌を打つ以外は声を発することもなく、杯の酒に映る自分をにらみつけているように見えた。
一方、同じ宴会の離れた場所では身長190cm近くあろうかという大きな体躯の男が両脇をホステスに固められていた。男は若く、体つきに似合わず少年の面影の残る顔立ちをしていた。それを隠すためか、宴会にも関わらず濃いグレーのスーツにきっちりとネクタイを締め、きちんと整えられたひげが口元を飾っていたが、それとは関係なく、その男が極道であることはまっすぐ空をにらみつけるまなざしを見れば一目瞭然であった。ホステスたちの話に気のない返事をしながら、ふとした瞬間に男の射るような眼差しはいっそう険しくなる。私はその眼差しが北野に向けられていることに気づく。
改めて北野を見ると、宴会にも、その場の人間にも興味のなさそうなそぶりをしているが、わずかに時折巨体の男を意識しているのがわかった。
「そうそう、リュウちゃんがお勤めから帰って来てるのよ」
私のすぐ隣にいたホステスが北野に酌をしながら話しかける。「そうか」北野は唸るようにつぶやいた。
「リュウ兄ィもおやっさんと会いたがってると思いますわ。ちょっと呼んできましょか」
チンピラが腰を上げかけるのを北野は手で制した。そして例の引きつった笑みを漏らす。
「いや、いい。俺が後で行く」
リュウは北野が拾い上げ、目をかけた男だった。
5年前の抗争で相手の頭をハジいて実刑をくらい、シャバに帰ってきたときには傍系組頭である北野を追い越して直系組頭になっていた。そんなことになぜなったのか、北野は胡散臭さを感じながらも、裏で蠢くパワーゲームに首を突っ込むつもりはなかった。
やがて、部屋の端で呑んでいた巨体の男が腰を上げる。両脇のホステスも同時に立ち上がり、三人連なって歩き出した。
北野は杯を睨む視線の先に、男のつま先が見えたので顔を上げた。巨体の男とホステス二人が遥か上から北野を見下ろしている。
「おやっさん‥‥、いや、北野組長。久しぶりです」
「おう、‥‥リュウか」
まるで百年前からリュウがここに現れるのを知っていたかのように北野の声は抑揚を欠いていた。
「‥‥帰ってきてるって聞いたんでな、あとで行こうと思ってた」
先ほどまでの北野と比べるとうそ臭いまでの朗らかさで北野は笑った。相変わらず、顔の端は引きつっているが、それが北野の精一杯だということはこの場の誰もが分かっていた。
「そうして頂くことになると思います。このたび、直系組頭になりましたので」
リュウは若干視線をさげた。
「そうだよな、いかなきゃダメだよな。うん、そりゃあそうだ」
ははははは、と北野の乾いた笑いが響く。リュウは巨体を折るように深く一礼して、自分の座に戻っていった。
北野はしばらく笑い続け、そして再び沈黙して杯を傾けた。
psi 「いいよなぁ~、カッコいいヤクザ書いて、自分で主演して。ずるいよなぁ~」
タケシ 「ははははは、お前も作れ」
psi 「じゃあ、タケシさん映画化してくれますか? カッコいい極道の妻書いて自分で主演したいです~」
タケシ 「死ね!」
psi 「視界がモノクロなんですよ。道とか歩いてても、モノクロだったらどう映るかなって」
タケシ 「ふーん」
psi 「北野作品てキタノブルーとかいって青が評価されてるじゃないですか。でも私は何の作品だったか忘れたけど、ひまわり出てきたじゃないですか、あれ好きですね。あの黄色が」
タケシ 「そう? そんなのあったっけ? ハハハ」(照れ笑いをしながら)
psi 「造形の美しさは断然モノクロで、色の面白いのはカラーでって撮り分けですね」
タケシ 「じゃあ、色が面白くて形も綺麗だったらどうすんの?」
psi 「えっ? いやぁ、それはその場を目の前にしないと判断できませんね」
タケシ 「だろ? そんな、考えながら撮ってちゃダメだって」
‥‥というような夢を見たのですが、だれか夢判断お願いします。

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