psiも今年で32になります。立派なオバハンです。
オバハンというのは一般的に恥を知らないと考えられていて、例えば電車で下車する客を押しのけて乗り込んできて、自分の尻の半分の大きさしかない座席の隙間に無理やりねじ込もうとして、隣に座っていた可憐な美少年が哀れにも弾き飛ばされたりする。そういう動物です。
psiは電車に可憐な美少年がいたら弾き飛ばすどころか隣の車両から眺めまわすのが精いっぱいな恥じらいをキープしていますが(そんな恥じらい逆にキモいですかそうですか)、それ以外に関しては羞恥心の薄れを年々自覚しております。
というわけで、昔書いた恥ずかしい物語を晒していきたいと思います。
(とはいっても原文は残ってないのであらすじだけ)
(1) マッコとpsiのぼうけんⅠ(完結・合作・異世界トリップ・夢オチ)
psiの、とタイトルに入っていることから分かる通り、マッコも実在の人物です。っていうか、小学校1年生まで同じマンションに住んでいた親友的な感じの子です。二年生になる時に北海道に引っ越して、その後も文通とかしていたのですが、いかんせんpsiは非コミュなので去る者追わずでそのうちめんどくなって自然消滅しました。親はまだお中元とか送ってるっぽい。
で、その引っ越したマッコが夏休みかなんかにpsiの家に泊まりに来て、そのときに二人で書いたお話。
物語の冒頭、マッコがpsiの家に遊びに来て、二人でオセロゲームをしているところから始まるっていうかそれお話じゃなくて事実じゃん。
で、二人は異世界トリップして手足の生えたオセロの駒たちが白軍と黒軍に分かれて戦争している世界に迷い込む。なんか不思議の国のアリス的な珍道中を経て、ついに白軍と黒軍が戦争している本陣に辿り着くんですが、「戦争やめろー」とか言ってたらあっさりオセロの駒につかまって牢屋にブチこまれる。
しかもマッコは白軍、psiは黒軍にそれぞれ連れていかれて大ピンチ。
ところがなぜかマッコの隣の牢屋には黒軍の王子が、psiの隣の牢屋には白軍の王女が捕まっていて、よくよく話を聞いてみると、王子と王女はお互い秘めた想いが。(なんで一国の王女/王子がどこの馬の骨とも分からぬ犯罪者風情に、戦争になっても頑なに胸の内に秘めていた恋バナとかするのかというツッコミはご容赦下さい)
そのころ勇気と知恵を発揮してお互いの牢屋間でメモのやりとりに成功していたマッコとpsiは、「ていうかウチの隣のお姫様、王子の事好きらしいよ」「えーっ、ウチの隣の王子もなんだけど!」みたいなどうでもいい世間話のメモをやりとり。
「じゃあ、二人が結婚すれば戦争終わりで私たちも牢屋から出られるんじゃね?」みたいな結論に。なんで結婚すると戦争が終わるのかとかは突っ込まないでください。小学二年生の考えることなんで。信長の野望とか「政略結婚=戦争なし」みたいな認識しかありませんでした。あとお前ら戦争してるから捕まってるんじゃなくて単に不審者だから捕まってるんじゃね的な突っ込みもご容赦下さい……
マッコとpsiの大活躍により王子と王女は結婚し、戦争もめでたく終結。めでたしめでたし……ハッ! と目が覚めると布団の中。
はい、夢オチです。
「なんだー夢かーハッハッハ」とか言っているマッコとpsiの背後でオセロの駒がカタリと転がった……というくだりは多分なんかの本で見てこういうラストシーンを使いたかったんだと思います。
(2) マッコとpsiのぼうけんⅡ(未完・合作・異世界トリップ)
Ⅰの続編。
北海道に帰るマッコを羽田に見送りに行くところから始まるんだけどこれも物語じゃなくて事実じゃん。多分空港とか初めてだったので印象深かったんだと思います。
案の定異世界トリップした二人。
今度はシンデレラのその後世界。
シンデレラが皇太子妃になったので皇太子妃の家族として贅沢暮らしができてヤッホーと思っていた継母・継姉達ですが、そのうち「シンデレラが死んだら繰り上がってもっと贅沢出来るんじゃね?」と思い、シンデレラ暗殺計画に乗り出します。
なんでほのぼの冒険物語なのに毎回戦争とか暗殺とか血なまぐさいんでしょうか。あと、シンデレラ死んでも繰り上がりはしないどころか王宮と無関係になって追い出されて貧乏に逆戻りじゃないかとか突っ込まないでください。
しかしプロット原案のpsiはシンデレラ暗殺計画阻止というプロットに忠実に話を進めようとしているのですが、マッコは途中でどうでもよくなったらしく、全然違う話に。
そのころ既に北海道と神奈川県に別れていたリアルpsiとマッコは文通の手紙と一緒にpsiが一章を送るとマッコが二章を書いて返してくる、という仕組みで書き進めていたため、奇数章はシンデレラ暗殺を阻止するため一路王宮に向かって旅を続け、偶数章は怪しげな喋る木にナゾナゾを出されて奮闘したり、謎のウサギを追いかけて行方不明になったpsiをマッコが探しに出かけたりと、まるでジャンプに追いつかないように悟空が蛇の道から脱落しまくり一向に界王様の元に辿り着かないアニメ版のドラゴンボールのような展開に。
そのうちマッコは面倒臭くなったらしく、psiも一向に話が進まないのでモチベーションダウンして未完のまま終わる。
次回は中学生になってから書いたもっと恥ずかしい話を披露したいと思います。乞うご期待。