ザッ、と足元の土を踏みしめる。
psiは洞窟の入り口で立ち止まり深く息を吐くと、覚悟を決めたようにキッと前方をにらんだ。
魔王の城を攻略するには洞窟の奥に隠された古文書が必要不可欠、との情報を村人から得たpsiはついに古文書の眠る洞窟を探し当てた。現在psiの前にぱっくりと暗い口を開けているのがソレである。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」。
それが基本戦略である。
下手に恥ずかしがったり、必要以上に周囲を警戒する素振りを見せれば、却って目立ってしまう。
psiは背筋を伸ばすと、何気ない素振りで洞窟へと足を踏み入れた。
古文書のありかは大体予想がついている。洞窟の基本構造はどこも同じだ。まっすぐ祭壇を目指せば、必ず見つかるだろう。
小さな洞窟だったので、祭壇までの間は短い距離しかなかったが、psiには永遠にも等しく感じられた。祭壇には、果たして古文書が山積みになっていた。
「ゴツっ!」
魔王の城に関するありとあらゆる知識が書き綴られた古文書が、そうそう薄い代物でないくらい、psiにも分かっていたが、実物を見るとそのあまりの存在感に思わず口に出してしまい、psiは慌てて口元を押さえた。そっと周囲をうかがうが、幸い魔物たちの耳には入らなかったらしく、彼らの眠りは破られていない。
psiはおもむろに山の一番上のひとつをわしづかみにすると、持ち物に加えた。もちろん、祭壇に置かれた壷に寄付をするのを忘れない。さもなければ古代の神々の呪いをその身に受けることになるだろう。
一撃離脱。古文書を手に入れたらその後はすばやく其処を去ることだ。
来たとき同様、なるべくすばやく、しかし堂々と、psiは洞窟を脱出した。
■魔王の城へ続く旅の扉(古文書) を てにいれた!
Tags: コミケ
12月 19th, 2004 at 11:03 PM
古文書入手おめでとうございます(笑)
あとは魔城攻略するだけですね!
表紙の絵、かわいい〜。
12月 25th, 2004 at 10:52 AM
どうもどうも。
ボス戦はどうなんでしょうか。ハーゴン倒したらシドーが出てきたとかないですよね?
表紙は案外普通で安心しました。これを普通といえるあたり、自分でも経験値が上がったと思います。
12月 29th, 2004 at 11:11 AM
寒い寒いと思っていたら、雪が降ってきました。
明日まで降るのか分かりませんが、この寒さだと多少雪が残るのは間違いないでしょう。
有明の駅から会場までは少し歩きます。階段もあります。朝早くに行くと残雪が凍っていると思いますので、滑らないよう足元に気をつけてください。
12月 29th, 2004 at 11:52 AM
お気遣いありがとうございます。
朝早くには行かないつもりですが、運動神経悪いので転ばないように気をつけます…。