primal fear
金曜日, 11. 26. 2004 – Category: Review
前水戸に行ったときに友達がDVD貸してくれたのだけど、忙しくてずっと見れなかったので昨日見ました。
リチャード・ギアってのは日本で言うと田村正和みたいな感じですかね。
昔は二枚目で売ってたんだけど、バブリーな時代を引きずってる感が滑稽で、二枚目として扱われてはいるんだけど、見てる側的にはかっこ良さよりもそのちょっとハズしてる感が愛せるなみたいな。
貸してくれた友達はエドワード・ノートンはこの作品が一番好きといっていましたが、確かに演技は凄いですね。ただ役としてはどっちも(←ネタバレ?)パッとしませんでしたが。
ストーリー自体の感想としては、うまく作られすぎていたために「意表をつく展開」とやらはありませんでした。つまり、教科書的で細部まで整合性があるので、「この台詞はなんのためにでてきたんだろう?」ということを考えながら見ているとおのずから最後のどんでん返しまで予測が付いてしまうという。
伏線の扱い方って難しくて、一番理想的なのは、伏線の時には「ん?」と一瞬思うんだけど、不自然さがないのでそのまま流していたらその伏線が回収されたときに「やっぱりアレが伏線だったんだ!」と「してやられた感」がでてくるのが良いと思うのですが、伏線が自然すぎると回収したときに「こじ付けじゃねぇの?」という「騙された感」が出てしまうし、不自然すぎると伏線張った瞬間に先を読まれてしまうというところがあると思います。そのちょうどいいバランスっていうのはかなーり微妙で、普通にやったら実現不可能だと思います。じゃあどうするかっていうとそれに「それじゃあ読めないよ先が」っていうちょっと不整合な部分を入れて調整する、というパターンが多いように思いますが、この作品はそういう小狡い手を使わずに教科書的に正面対決した結果、最初に述べたようなことになったかと。それはそれで評価。
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