The Subways @ Forum, Highgate St. 【後編】
月曜日, 01. 2. 2006 – Category: Review
ようやく会場内に入れてホッと….できないくらい中も寒い。どうなってんだ。
二階席はガラガラなんだから空調とか入れんなよ全く。
ブツブツ言ってたら最初のバンドが始まる。うむ。さすが一番手。最高の微妙さ加減だ。
バンド名がわからんけど全く気にならないね。ははーん。
まあ、ボーカルのお兄ちゃんが女顔で、ベースのお姉ちゃんが男前だった。トランス?
どうでもいいがOPやバンド間のSEで必ずblurの”Song 2″がかかるのはどういうわけか。4バンドあったので確実に4回以上は聞く羽目になった。しかもオーディエンスが全員必ず合いの手を入れる。SEで合唱って…
でぃりっ、でぃりりり、でぃりりり~♪ Fu, Fu~♪←ここ
どんなにライブが盛り上がってなくてもFu, Fu~♪のとこだけメチャメチャ盛り上がってる。なんなんだ。イギリス人はブラースキルデフォルト装備ですか。すげーな。しかもSong 2って…
だけど、お姉さんもそのくらいの時期のBlurならまだ着いて行けるぞ、よーしまかせろ!
と気合入れて”I had my head checked~♪”と歌いだそうとしたらイントロ終わるなりみんなシンとしてんの。なんだよ、なんなんだよ! イントロだけかよ! 余所者判別の試金石ですか?
二番手はkooks。
ボーカルはタイトなジャケットに赤Tという、下手すると一昔前の清く正しいヤンキーみたいな格好ですが、ボトムはボンタンではなく、レザー(多分。よく見えなかった)のタイトパンツ。これが非常にサマになるロックでスレンダーなスタイル。他のメンバーも全体的にルックスがよろしく、今流行のガレージっぽい雰囲気でカッコよかったです。ただ、ベースのお兄ちゃんだけ何を勘違いしたかカート・コバーンのコスプレみたいになってる。うわーお。そこまでするならストラップの長さをあと20cm伸ばして欲しいところです。グランジたるもの、膝位置でギター弾いてナンボ。
みた感じいかにもなガレージバンドなので、性急なだけで単調なロックを想像していたんですが、新人の割にはリズム隊の作曲が結構頑張ってて、曲のバリエーションが工夫されてたので良かったと思います。楽器も曲ごとどころか曲の間にクルクル変えるのでローディのお兄ちゃんが大奮闘で、メンバーと同じくらいステージをウロウロしてた(笑) いや、このローディのお兄ちゃん、Tシャツネルシャツのいかにもな文科系ロック小僧なんだけど、可愛くて可愛くて。二階席からだとステージ袖が見えるので、お兄ちゃんは袖に隠れてるつもりなんだろうけど「次このギターを持ってくのはこのフレーズが始まってからだから…」とか「あ、マイク倒れた。回収しなきゃ」とか色々考えてウロウロしている様子が手に取るようにみえる。仕事がないときはエアドラミングしてる(笑)「オレならここはこう叩くぜ」みたいな?
バンドの話に戻ると、とにかくボーカルのパフォーマンスが凄くて、テンション高いだけじゃなくて歌が上手くて声がカッコイイ。それでルックスもタイトだし。これから伸びるバンドだと思います。
ちなみにkooksは来日決定してます。
■http://www.creativeman.co.jp/060106pages/kooks.html
2006/2/27(月)
東京 原宿ASTRO HALL
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET ¥3,900-(税込/ ALL STANDING / 1DRINK別)
INFO:Creativeman 03-5466-0777
チケット発売:1/14(土)~
主催:InterFM
協力:東芝EMI / ぴあ
企画・制作:原宿アストロホール
で、次はdeparture。え、departureってまだこんなとこでsubwaysの前座とかやってるバンドだったの?
という印象が強いのですが、演奏を聴いてやっぱりkooksとかより全然曲やアレンジのクオリティが高く、演奏力も段違いなのでなんで前座なのか非常に不思議です。
ただやっぱ、ルックスがね。
いや、メンバーのルックスが全員よくないとダメとは言わないけど、kooksのボーカルと比べちゃうとずんぐりむっくりの感が拭えないし、パフォーマンスも牽引力を感じないんだよね。とりあえず腰振ってみました、ジャンプしてみましたみたいな。
ボーカルとして一番肝心の歌唱力の点についてもkooksと比べると一段劣る感。そつなく歌えますの域を出てないんだよねー。
結論。departureの曲とメンバーでvo.だけライブ時はkooksとトレードするのはどうか。
さて、メインのSubways。
平均年齢18歳とかアイドルなルックスとか色々いわれてたので完全にイロモノバンドと思ってましたが、ライブは結構堂に入ってて感心しました。ライブ慣れしてますねー。
シャーロットは細っこくて白くてマジカワイイ。間違いなくアイドルちっくなのですが、ロックやパンクにおけるセクシャリティというものを理解していて、しかも自分がそのアイコンとしてステージに君臨するべきなのだということを自覚しているのがよく分かる。ちまたじゃ絶対領域なんていわれてますが、psi的にはロングブーツとミニスカートの間だなと思う次第。まあ、コートニーまでは無理としても、エラスティカくらいまではなりそうです。かんばれー。
そんでそんなロックでパンクな嫁さんを横目に、「ライブの間だけはシャーロットは世界中の野郎どものものなんのだ…」と自分に言い聞かせているに違いないビリー、学校でも「実はよく見るとカッコいいけど目立たないよね~」と女子どもに噂されているに違いないビリー、と見せかけて時折すげーワイルドなステージング。歌も上手いし客は煽るし、スリーピースという音の薄さと演奏の荒さがありつつも、オーディエンスを盛り上げるという点についてはダテに売れてるわけじゃないなぁと感心させられました。
そしてステージ上でラブラブな二人を見ながら微妙な弟。っていうか何でこいつら苗字違うの?
案外ナイスバディな上半身を晒して一生懸命太鼓叩いてます。
おまちかねの”Oh Yeah!”や”With you”ではもう二階席総立ちでカオス状態。二階席のイスは階段状の床に細長い座布団っていうかマットみたいのがひいてあるんだけど、それを蹴り落として踊りまくる。二階部分が落ちるんじゃないかつーくらい床が揺れる、ていうか、オレの荷物の上で踊るな! レコード入ってるつーの(怒)!
とりあえず”No way!”と怒鳴って睨んでおきましたが、相手のメスガキはパンク化粧で”ハァ? そんなとこに荷物置いてんじゃねーよ”みたいな顔で睨み返してきて殺されそうでした。
いかなsubwaysといえども、二階席は大人な楽しみ方ができるかと思ってたんですが、二度目のアンコールを待つのはうんざりなどんちゃん騒ぎでした。にも拘らずまだ寒い。おかしいだろ、お前、ノースリーブとか有り得ないから。イギリスのメスガキどもはみんな半分裸みたいな格好で踊り狂ってますが、なぜこの気温に耐えられるんか。頭おかしい。というわけで脱出。あ、タバコケースがない。…あー、今頃なんちゃってパンクスどもの厚底ブーツでグチャグチャに踏みにじられてるわ。あーあ。中学3年生から使い続けたポーチだったんだけどな。(早く棄てなさい)